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コレスポンダンス | Correspondances

2022, Exhibition

つくりかけラボ09 "コレスポンダンス"千葉市美術館

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    主催 : 千葉市美術館

    企画協力 : 丸山晶崇 (TO inc.)

    協力
    KAAT芸術劇場
    カーティス・タム
    辻陽介

    Text:プネウマ

    気持ちの良い一陣の風を肌に浴びたとき、この爽やかな風は誰かが遠い昔に放ったひとすじの溜息なのかもしれないと思うことがある。

    名前も知らない誰かの口からふと溢れでただろうその溜息は、樹木や草花の間を通り抜けながら増幅し、大地や海原の馥郁たる匂いをその身に纏わせ、やがて渡り鳥たちと共に天空を舞い、物理的にも時間的にも遠く離れたところにいる私の肌に今たまたま触れただけなのかもしれない。

    そんな風に思うと、私が生きているちっぽけないまここが、時間も空間も超えて世界のあらゆる時代、あらゆる場面と繋がっているかのような気持ちになる。

    もちろん、溜息ばかりとは限らない。そこには太古の三葉虫のおならだって含まれているかもしれないし、深海プレートの亀裂から漏れ出た天然ガスだって含まれているかもしれない。

    世界ではいつだって無数の色が、音が、香りが、味わいが、感触が、始まりも終わりもなく反響しあっている。

    とどまることを知らないコレスポンダンス=万物照応。

    それはあたかも差出人も受取人も定まっていない文通のように、私たちを私たちへと関係づけていく。

    ところで、あの気持ちの良い風を起こした人は、どんな気持ちで溜息をついていたのだろう。

    万物が語る

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      本プロジェクトの一環として、会期中のいくつかの日程において、千葉市美術館のラボにゲストをお招きし、「万物が語る」というコンセプトのトーク(パフォーマンス)を開催した。
      「万物が語る」においては、ゲストの方々に人間以外の存在、山、猿、粘菌、珊瑚、糞、身体になりきっていただき、その視座において、世界のこと、人間のこと、自分のことについて、20分間ほどの講演を行っていただいた。
      講演後は、ゲストの方と大小島による対談、お客さんからの質疑応答も行った。
      司会進行・辻陽介

      Dear Human

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        〈コレスポンダス〉展では、”Dear human “というワークショップも行っていた。
        これは来場者の方々が、それぞれ人間以外の何かになりきって、人間へと宛てた手紙を書くという〈遊び〉。会期中は、そのようにして書かれた手紙の一部に対して、大小島のドローイングによる応答も行われた。

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        Drawing-Correspondance

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          Leaflet and Detail

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          • グラフィックデザイン : 株式会社 と

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            5 Sound Stations

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              サウンドアーティストのカーティス・タムとのコラボレーションによるサウンドインスタレーションを展開。

              展示室内に設置された5つのスピーカーからは、カーティス・タムが世界各地で収録した様々な音から構成された5種類の音源が流れており、それらの音が相互に照応しあうことによって、一にして多なる音響世界を作り出した。


              カーティス・タム | http://curtistamm.net/
              1987年アメリカ・カリフォルニア生まれ。サウンドや映像、ビデオを中心に創作活動を行う。さまざまな分野を横断的に往来するタムは、些細な自然現象や地球物理学、地理学にも傾倒し、予測不可能な環境下と密接に関係性を持つことで聴覚をはじめ私たちの感覚を拡張させる作品を発表している。


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              1)Abiogenesis —生体発生—
              電気体(エネルギー流、構造、伝導、雷、粒子衝突、憧れ、冒険心、飢えた亡霊)

              2)Differentiation —分化—
              流体体(細胞膜、亀裂の群れなどの火山性、折り目、器官形成、消化、地殻、鉱物、抵抗、エコーロケーション、飛翔線)

              3)Individuation —個体化—
              哺乳類体(耕作,バイソン:ワイオミング州、ホエザル:チアパス州、エルク:バレスカルデラ、家畜化,農業,ヤギ:サントリーニ島)

              4)Rhythm —律動—
              海洋体(発端、インボリューション、連続性、志向性、休息、夢)

              5)Play —遊戯—
              他の身体(出演:ドルチェ・クワイア、マニーシュ・ラジ・マダハル、アンドリュー・ハンター、オマール・ズバイル、マキナ、ジョン・ブラムリー、大小島真木)

              サウンド制作: カーティス・タム

              5Sounds station

              1) Abiogenesis
              electric bodies (energy currents, organization, conduction, lightning, particle collisions, yearning, romance, hungry ghosts)

              2) Differentiation
              fluid bodies (cellular membrane, fissure swarms and other volcanic features, fold, organ formation, digestion, crust, minerals, resistance, echolocation, lines of flight)

              3) Individuation
              mammalian bodies (culture, Bison:Wyoming, Howler Monkeys:Chiapas, Elk:Valles Caldera, domestication, agriculture, Goats; Santorini)

              4) Rhythm
              oceanic bodies (thresholds, involution, continuity, orientation, rest, dream)

              5) Play
              'other' bodies
              (featuring Dolce Choir; Maneesh Raj Madahar, Andrew Hunter, Omar Zubair, Machina, John Brumley, Maki Ohkojima)

              Created by Curtis Tamm

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