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とても大きな、
空のはなしをしよう
Let's talk about story of big sky.

2013, Mural

"Wall Art Festival 2013", Ganjad Village,Mandir
部屋四面の壁にアクリル、サイズ: 奥行き6m31cm × 長さ5m38cm × 高さ5m10cm

Images

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  • Photo Toshinobu Takashima

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    After wall


    天井の穴から見える太陽は小さかった。
    でも差し込む光は美しく、教室を穏やかに照らしていた。
    もちろん電気ランプは付いていない。
    その村にはワルリと呼ばれる人々が暮らしていた。

    この壁画は2013年にインドのガンジャード村の小学校に描いたものだ。

    それから三年後に再び訪れると、雨季に天井の穴から流れ入ったのだろう大量の雨の痕跡や、子供たちが遊びながらつけたのだろう傷の数々が、この壁画に不思議な生命感を与えていた。

    動画は2016年の春、この壁画を消す直前に撮影した。

    当初、私には壁画を消すということに対して、いくばくか喪失感のようなものがあった。
    だけど、いざ消してみると、真っさらな白い壁と、その空間に集う人々のあいだに、消されてしまった壁画がそれまでの様々な記憶とともに、むしろいきいきと息づいているように感じられた。
    あるいは、なくなってしまったという事実によって、本当に壁画に生命が宿ったかのようにさえ感じられた。
    多分、あの壁画は描いた私の手から離れていってしまっただけなのだ。

    壁画を消す時に生徒たちと行ったワークショップを介して、この壁画の一部は鳥の形となって今も残っている。




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