Exhibition | 9.12.2022

つくりかけラボ09 "コレスポンダンス"

2022.10.13-12.25

Exhibition DATA
つくりかけラボは公開制作しながら、会期中に会場で作っていく形式のプログラムです。

展覧会名:つくりかけラボ09・大小島真木|コレスポンダンス/ Correspondances
会場:千葉市美術館・4階子どもアトリエ
会期:2022年10月13日[木]-12月25日[日]
開館時間:10:00 − 18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:11月7日[月]、12月5日[月]
入館料:無料

公式Webサイト

 


気持ちの良い一陣の風を肌に浴びたとき、この爽やかな風は誰かが遠い昔に放ったひとすじの溜息なのかもしれないと思うことがある。名前も知らない誰かの口からふと溢れでただろうその溜息は、樹木や草花の間を通り抜けながら増幅し、大地や海原の馥郁たる匂いをその身に纏わせ、やがて渡り鳥たちと共に天空を舞い、物理的にも時間的にも遠く離れたところにいる私の肌に今たまたま触れただけなのかもしれない。そんな風に思うと、私が生きているちっぽけないまここが、時間も空間も超えて世界のあらゆる時代、あらゆる場面と繋がっているかのような気持ちになる。もちろん、溜息ばかりとは限らない。そこには太古の三葉虫のおならだって含まれているかもしれないし、深海プレートの亀裂から漏れ出た天然ガスだって含まれているかもしれない。世界ではいつだって無数の色が、音が、香りが、味わいが、感触が、始まりも終わりもなく反響しあっている。とどまることを知らない万物照応。それはあたかも差出人も受取人も定まっていない文通のように、私たちを私たちへと関係づけていく。ところで、あの気持ちの良い風を起こした人は、どんな気持ちで溜息をついていたのだろう。今回のつくりかけラボでは、皆さんと一緒にそんなことを想像してみたいと思う。

大小島真木

 


 

本プロジェクトの一環として、会期中のいくつかの日程において、千葉市美術館のラボにゲストをお招きし、「万物が語る」というコンセプトのトーク(パフォーマンス)を開催します。
ゲストの方々には、人間以外の存在、たとえば動物、虫、菌、植物、糞、あるいは石や川などのさまざまな存在になりきっていただき、その視線から、世界のこと、人間のこと、自分のことについて、20分間ほどの講演を行っていただきます。
講演後は、ゲストの方と大小島による対談、お客さんからの質疑応答の時間も設けさせていただく予定です。合計で1時間ほどのパフォーマンスを考えています。

下記関連イベントを含む、作家滞在スケジュール、イベントやワークショップなどの詳細は、上記公式Webサイトをご覧ください。

関連イベント
10月16日(日) 「山」 石倉敏明(人類学者・神話学者)
10月23日(日) 「猿」 足立薫(霊長類社会学者)
10月29日(土) 「粘菌」 唐澤太輔(南方熊楠研究者)
11月5日(土) 「珊瑚」 アゴスティーニ・シルバン(海洋生物学者)
11月13日(日) 「糞」 伊沢正名(糞土師)
12月23日(金) 「身体」 北村明子(振付家・ダンサー)

 

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